なぜ日本人は英会話が苦手なのか?
日本人にとって英会話がとても苦手な理由は、残念ながら山ほどあります。
例えば、日本史を俯瞰すれば古代はまだしも、庶民が外国人と触れあう機会がほぼなく、外国語を話す必要がなかったこと。人前で間違って恥をかくことを恐れる国民性があること。日本語と英語の文法構造がかなり異なること。母音の数が5つと少ないのに英語には約20個あること……その他にもまだまだ考えられる要素はたくさんあるのです。
しかしこれらを跳ね返すことが出来る力も山ほどあります。
そのうちの1つが、便利で役に立つ英語学習書籍がこれでもか! というくらいあることです。こんなに英語学習の書籍があって、かつ「英語が出来るようにならないよ〜」と英語コンプレックスを持っている国民は、世界でも日本だけではないでしょうか?
しかし、その書籍などの教材や考え方のほとんどが、みなさまに届いていません。悲しいですね。なので英会話ができるようになった方には常識ですが、なかなか上手く行かない方には届いていないその秘訣を、繰り返しこのブログでもお伝えしようと思います。
そして最終的には、世界では常識なのに、日本ではほとんど埋もれてしまっている音声学習のやり方についてお伝えします。
☆ ☆ ☆
日本人の多くは、いきなり実践で経験を積もうとします。海外旅行やビジネスの場で先生ではない方を相手とする英会話を、サッカーや野球で例えて「本番の試合」とします。となると英会話教室は「練習試合」です。
この練習試合だけで英会話を上達しようとしている日本国民の、なんと多いことか。
だからあなたは英語が話せない!!!
ここですべての日本国民に問います。
練習試合だけでサッカーや野球が上手くなるんだったら、プロは朝から晩まで練習試合に出ているはずです。クリロナや大谷翔平がスキル向上のために、オンの日もオフの日も朝から3連戦の練習試合に出ていますか? そうではなくて、別のことをしていますよね? 何をしていますか?
そう、個別の練習、ルーチンワークです。
ストレッチから始まり、筋トレ、そしてボールを持てば意図を持ったパスの練習やトスバッティング、走り込みなど……そうですよね?
そしてその後、全体練習をする。そこでもサッカーならパスやドリブル、シュートなど。野球ならキャッチボールや守備の練習、走塁の練習など。
そしてそれらのさらに先に、戦術の理解や試合感を養うために、実戦形式で練習試合を行うでしょう。いきなり練習試合からやったりはしません。そうですよね?
では英会話で言えば、その個人練習、ルーチンワークとはなんでしょうか?
文頭で申し上げたように、日本人には英会話ができない弱点があります。逆に言えば、正しくその弱点を補強すれば、誰だって話せるようになるんです。
その1つに、発話量の絶対的な不足があります。巷の英会話教室はほとんどグループレッスンなので発言の機会が少なく、絶対量が不足しがちです。
なのでこれを補うために、マンツーマンシステムのような英会話教室などでどんどん話さないといけないのですが、そもそも英会話表現が身に付いていない。
どうすれば良いですか? そうです、個人練習をして英会話表現を身に付けて行くのです。
そのためには、音声を聞いて、声に出して、耳と口が覚えるまで繰り返す! これが一番の近道です。
英語でも、例えばパスやキャッチボールなどと違って、相手がいなくても1人で出来る練習があります。それは
①正しい英会話表現を、
②ネイティブの音声を聞きながら、
③何度も声に出す!
です。効率的に短時間で身に付けるには、このどれが欠けてもダメです。
正しい英語表現は、辞書にわんさか載っています。しかしそれだと音声がありません。文字だけ読んで話せるようになるのは、中級レベルに到達した後です。なのでまずは音声教材が付いた書籍を購入し、ひたすら聞きながら声に出して練習してください。
つまりサッカーで言えばシュート練習、ドリブル練習、ロングパスの練習などにあたり、野球だと素振りやトスバッティング、壁に向けての投げ込みや遠投の練習などにあたります。
英会話教室などに通って伸びをあまり実感できない方は、1人で正しく練習するのを忘れないでください。
1人で正しく練習し、そして英会話教室に挑む。そして先生に弱点を指摘されたり課題を発見したりして、一つ一つていねいに潰してゆく。
それで英語が話せないなんてことがイメージできますか?
え、できない?
(/_;)
でもKはどうしてできないか、知っています。
日本国民が、英会話ができないのは!
忙しくて英語の勉強に時間を割けないし、だいたい面白くないし、そもそもやり方がわからないから〜!
どういうことか、少しずつ見て行きたいと思います!
【質問】英単語の正しい組み合わせを作るにはどうしたら良い?
これは下の記事に寄せられたコメントへの返信記事です。
トシロ
トシロ様
Kです。いつも鋭いコメントをありがとうございます。
質問は2点ですね。
1.コンポが無数にあって覚えられる気がしないのでどうしたよいか?
2.そういう単語帳はあるのか?
まずは1に回答します。
こんなふうに考えてみてください。
もし仮に車の製造ラインであった場合。
本社には子会社や下請けの工場があって、
そこがコンポを作ってくるので、あとは製造工場のラインで組み立てますね。
しかし英語の場合は、このコンポ自体を作らないといけない。
一見、大変ですね。
しかしこの組み合わせは、主要な前置詞32個を覚えれば良いのです。
ルールは前置詞+名詞なので、カンタンに作ることができます。
ではどうやって作るのか?
そのためには、推奨参考図書として挙げた次の本です。
これを読んで、前置詞をイメージとして掴むことです。
マンガだからこそ掴みやすいです。このイメージがあれば、
正しく前置詞を使うことが出来るようになります。
次に2の「コンポになった単語集はあるのか?」という
ご質問への回答ですが、あります。
これこそが僕がいちばん推奨したい単語集です。
ほんの少し難しい単語集になりますが、
レベルが上がったらぜひ手に入れてください。
コロケーションで覚える英単語―大学入試 (LONGMAN Vocabulary Series)
- 作者: LSC研究会,金谷憲
- 出版社/メーカー: ピアソン桐原
- 発売日: 2010/11/01
- メディア: 単行本
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自然な言葉の繋がりをコロケーションと言います。
単語を一つ一つではなく、すでにコンポになった状態に
してくれています。
受験対策用の単語集としては実は若干単語が足りないのですが、
実用英語としては遙かにこちらの単語集の方が使えます。
ぜひ確かめてみてください。
英語学習には絶対に欠かせない英和辞典アプリ『ウィズダム英和・和英辞典2』
僕も英語講師としてのキャリアはずいぶんと時間が経ちますが、
テクノロジーはまさに日進月歩。紙の辞書から電子辞書を経て、
これがなくちゃもう駄目だよね、という感じで最終形態と言っても
過言ではないアプリにたどり着きました。それがこのアプリ。
良いところがありすぎて、その紹介は別の機会に譲らざるを得ませんが、
1つだけ。それは「和英辞典は使えない」という英語教育界の常識を
覆すためにこのアプリは生まれたのでは? と思うこともしばしばな
点にあります。
続きを読む【質問】似たような前置詞の使い分けはどうする?
質問:
前置詞のforもtoも「方向」を表すのなら、
気にせずどっちでも使って良いのですか?
回答:英語の自然な繋がりを覚えて使いましょう!
forなのかtoなのかは、前後のつながりによります。
これはコロケーションと言います。
外国語が話せるようになる一番効果的なやり方は?
Kデス。
僕は昔、英語に難儀しておりました。
恐らくみなさまと同じような苦労をしてきました。
「toとfor、同じ『方向』を表すよね?
この違いってなんだろう?」
こんな質問を帰国子女の女子にしては、
「ま、特に違いなんてないから、
出てきたら動詞とかとセットで覚えてくださいよ」
なんて言われていました。
続きを読む基礎英会話は前置詞こそすべて!
Hi there!
Kです。今日は前置詞についてお話しします。
これがわかった途端に、あなたはペラペラ基礎英語が話せるようになります!
光が見えます!😭
ここでいきなり問題です!!(・∀・)
問題:前置詞は「前に置く詞(コトバ)」と書きますが、一体何の前に置くコトバでしょう?
続きを読む
英語が私の口から湯水のごとく溢れ出ることを夢見て早20年のトシロと申します。
基本の型までは何とか頑張れるとしてもコンポがたくさんあって覚えれる気がしないのです。
どういったことを意識すればよいでしょう?
、、、いや、記事にあるように、そもそもパーツを覚えようとしててコンポで覚えようとしてなかったかも。
そんな単語帳無いかなー。